デジタルで絵を描きたい衝動に駆られてペンタブを買ってから、早いもので1年以上経過していたので、これからペンタブでイラストを描きたいという初心者向けに感想を書いておく。
(こちらの記事は、「ワコムを使い始めてから1か月の使用感想」と「1年経ってからの使用感想」を載せています)
まず、僕が買ったのは、ペンタブと言えば真っ先に名前があがるほどの有名所であるワコムの「intuos comic(CTH-480)」です。値段は約1万2千円。
僕の初めてのペンタブであり、購入後はずっとこれを使い続けているが、未だに使ったことのない機能が満載であり、「とりあえずイラスト(漫画)を描きたい」という人は買っておいて損はない。
- ペンタブになると上手く描けないという不安について
- 購入した感想
- 1か月使用した感想(当時の生々しい叫び、2015年4月頃)
- 1年以上使用した感想(2016年8月)
- 描けるものが増えるとより楽しくなる!(まとめ)
ペンタブになると上手く描けないという不安について
まず、最初にアナログからデジタルへと移るときの不安として、「ペンタブは上手く描けない(線がうまく引けない)」というものがある。
僕も、ペンタブを買う際にGoogleで検索しているとそういった類の経験談も目にしていたので、ちょっと不安になった経験がある。
しかし、これはその後の練習量でどうとでもなる、というのが僕の結論。
その理由として、僕がペンタブを買って最初に描いたイラストと1年以上経ってからのイラストをまず見てほしい。
(線のガタガタ具合が分かりやすいように縮小はしていないので、画像が大きい)
こちらがペンタブ購入後にすぐ描いたイラスト。確かに、そのときは「ペンタブってマジで上手く描けないじゃん!」って絶望した(モデルはアイドルマスターシンデレラガールズの城ケ崎美嘉)。
僕はそれまでにアナログで模写とかをして、結構描けるという自信(過信)もあったので、余計にショックを覚えた記憶がある。
しかし、くじけず描き続けた結果がこちら(モデルは、Re:ゼロから始める異世界生活のレム)。
比べやすいように、もう一度2つのイラストをある程度縮小して載せる。
こんな感じで、「ペンタブで上手く描く」「線を上手く引く」には単純ではあるが、描き続けることでしか上達の道はない。
もちろん、その過程では人体の構造(体全体の比率など)といったキャラをそれらしく見せる上で、必要な知識も勉強する必要がある。
しかし、最初の段階である「線を上手く引く」というのは、もっと簡単な練習法がある。
それはトレースである。
絵画の分野に置いて資料の上に別の紙を置いて透かし、それをなぞって写し取る行為をトレースと呼ぶ(Wikipediaより)
ペンタブの場合は、このトレースをするのも簡単で、自分のお気に入りのイラストを取り込んで、それの不透明度を下げた状態で上からなぞり描きをするといい。
不透明度を下げるときは、赤枠の部分で操作する。
そして、その不透明度を下げたイラストの上に、新規のレイヤーを作って線をなぞる。
僕はとにかくこれを線のガタツキがなくなるまでやった。
それなりに時間はかかったけど、ペンタブで楽しく描くにはここをクリアしないとどうにもならないので、地味だけど凄く効果はあったと思う。
好きなイラストで線をとって、それが上手くいくと嬉しくなるし、もっと練習しようというモチベーションにもつながるので、それぞれ一番好きなイラストなんかでやってみてほしい(僕はそのときアイドルマスターシンデレラガールズの高垣楓や城ケ崎美嘉にハマっていたので、そのイラストを使っていた)。
ただ、トレースしたイラストが上手くいったからと言って、ネット上にアップするのは厳禁なので、それは思い出として取っておくか、消去してしまおう。
Twitterなどでも凄いイラストレイターさんの「何年前のイラストと現在」みたいなハッシュタグで、気軽にイラストを見れるし、それを見たら「如何に描き続けることが大事か」をよく知る事ができる。
そのために、モチベーションを保つ環境づくりなども必要かもしれない。
購入した感想
(※ここの内容は、購入後1か月使用したもの……つまり、現在から1年前以上に書いた内容です。ほぼそのままの形で残しているので、そのとき感じたことも参考にしてもらえればと思います)

<追記:イラストが趣味になっている人は決して高い買い物にはならないはず。むしろ、これで何年も使えるほどなので結果かなりお得な買い物です。
ただ、突発的にイラストを描きたいと思い立った人は、その後もイラストを描き続けるかどうかによるでしょう。それでも、昨今ソシャゲーなどの課金で3千円が当たり前となっているので、それに課金するくらいなら、少し我慢してペンタブを買っておいても良いかもしれません>
1か月使用した感想(当時の生々しい叫び、2015年4月頃)
慣れた今から考えると、アナログのときは何本もの細かい線をつなげて絵を仕上げていたので一本線で描くことができていませんでした。 あと思い切りの良さが足りなかったような気もします。
しかし、デジタルでは線が失敗してもボタン一つでやり直せるのでガンガン描いていけるのが魅力ですね。
そんなことに気づく余裕すらなかった当初は……
と心の中で叫び声をあげてました(笑)
実際に叫びたいくらいでしたが、マンションでそれほど防音も高くないのでご近所迷惑になりそうで我慢しました。
こうして改めてみると、アナログのときの癖が抜けず、何本もの線を重ねているのがよくわかります。あと消し忘れの線が残っていたりして汚いですね。
出来上がったときは本当にびっくりしました。全然可愛くないんです。微塵もです。
描き始めたときは「出来上がったらpixivにでもアップしようかな」なんて調子に乗っていましたが、とてもアップできるものではないと即座に判断。
練習の最中は本当にうまく描けるようになるのかと不安でいっぱいでしたが、描き続けることが大事ということをいろんなところで拝見したのでそれを信じてやり続けました。信じてよかった!
デジ絵の練習中にもアナログでも色んな表情を描いたりしていたので、全体のバランスや不自然なところを直すことができました。
やっぱり小説に限らず、何かを創作するのは楽しい!!
改めてそう思いました。
城ケ崎美嘉がちゃんと城ケ崎美嘉に見えるようになってよかった。いや本当に。
1年以上使用した感想(2016年8月)
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線画の描き方を研究。イラスト制作が楽しすぎて四六時中それで頭が一杯 - いつまでも夢見る少年でいたい
今でもそうだけど、イラストを描くのは試行錯誤の繰り返しで、ときにめちゃくちゃモヤモヤしたもの(ストレス?)が溜まる。
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描き続けることが大事とは言ったけど、漫然と描き続けるよりは学び考えながら描き続けないといけない。もちろん、ただ楽しみたいという人に強制するわけではないけど、少しでも上手くなりたいと思う人は、常に色々と考えて「今、自分に何が必要か」を知らないといけない。
とまぁ、色々と偉そうなことを描いたけど、僕も絵描きの中ではペーペーの存在なので、ちょっとした参考程度に聞いておいてください。
描けるものが増えるとより楽しくなる!(まとめ)
ペンタブを買ったはいいけど、埃がかぶってしまっているという人も中にはいるだろうけど、描けるものが増えると本当に楽しくなるから、これからイラストを始める人には出来る限り長く楽しめるものであってほしい。
そんな思いから、この記事を書いたけど少しは参考に(あるいは勇気を与えられる)記事になっているだろうか。
もし、そうなってくれていたら嬉しい。
これから、ペンタブを買って頑張ろうと思っている人、イラストを描き始めようと思っている人、最初は大変だろうけど頑張れば頑張るほど結果は違ってくるはずだから、一緒に頑張っていこう!
即興でも描けるようになるよ。
さぁペンタブでデジタルイラストに挑戦しよう!
僕が使っているのはこれ。
一番のベストセラーはこっち(価格も安いけど、機能とか違ったりするから購入の際はしっかりとチェック!)。
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