11話は一輝にとって中々厳しいものでしたね。
そして、倫理委員会の長も務める赤座のとったからめ手は、汚い大人らしい策でした。
しかし、それよりも一番驚いたのが、一輝の父親の考え方でした。
僕も一輝同様、力を付けたら認めてくれるのかと思っていたので、父親の言葉を聞いたときはかなりショックを受けました。
雷切・東堂刀華の強さの源を知る一輝
14戦14勝と絶好調のステラ。
このまま順調に勝ち進めば、お互いの約束である「頂きでの決戦」が叶います。
しかし、そこへ忍び寄る魔の手。
以前から付け回していた記者?が、今回も一輝らを尾行しており、その際にステラとのキスしている写真を撮られてしまいます。
そうとは気づかずラブラブな二人。というか、一輝もこれくらいなら気づきそうなものですが、そうでもないんですかね?
もしくは、相手もその道のプロとか?
何にしても、このキス写真はロクでもないことに使われることでしょう。
そして場面変わって、生徒会に呼び出される一輝とステラ。
そこへ出向いた二人が見たのは、生徒会長であり学園最強でもある東堂刀華の意外な一面でした。
好き勝手する役員たちを叱る姿は、まさにおかん!
そして、戦闘以外ではかなり抜けているようで、一輝を前にしてあられもない姿を見せてしまう刀華。
そのあまりのギャップに、一輝たちはただただ立ち尽くしてしまうのでした。
そんな彼ら二人が呼ばれたのは、またもや生徒会のお手伝いのため。
今回は養育施設のお世話をするらしく、テレビでも放送され有名な皇女であるステラがいると子供たちが喜ぶであろうという理由からでした。
そこでその手伝いをする一輝は、施設の子供たちの世話を焼く刀華の姿が気になってしまいます。
それは御祓曰く、刀華の強さの源がそこに詰まっているから、らしい。
刀華は自らが剣舞祭等で活躍することによって、恵まれない環境で育っても凄い人間になれるということを証明し続けている。だから簡単に折れないし、強い。
そして、一輝の目を引いてしまうのではないかと。
誰かのために力を発揮する刀華。
それを知った一輝は「なら、自分の強さの源はどこにあるのか」と考え込みます。
しかし、その考えはある出来事によって吹き飛ばされてしまいます。
施設から戻った二人にもたらされたニュース。それは赤座によって仕組まれた罠でした。
赤座の画策!追い込まれる一輝と悩むステラ
その二人のもとに、急いで駆けつけて来た珠雫たち。
その手には新聞が握られており、そこの一面にはでかでかと一輝とステラのキス写真が掲載されていました。
その取り上げ方に「大げさすぎでしょ!」と思いましたが、リアルでもしょうもない芸能人のスキャンダルばかり取り上げる新聞もあるので、すぐに納得してしまいました。
しかも、ステラは忘れがちですが、これでも一国の皇女ですからね。
それが密会したうえで熱烈なキスを交わしていたとしたら、マスゴミが寄ってこないわけないです。
さすがマスゴミ! 学園前に大挙する姿も醜いぞ!
きっと校門から出てくる生徒たちにしつこく聞いて回るんでしょうね。そして、学園では臨時集会が開かれて「何を聞かれても答えないように」と釘を刺されると。
まぁ一輝の方も迂闊と言えば迂闊でしたね。
恋する高校生に自制を求めるのは難しいことですが、こういう事態が起こる可能性くらいは考えられたでしょうし。
そういう僕もそんな事態についてはほとんど考えず、二人の仲を茶化していたわけですが……全てはあのヒキガエル、もとい赤座のせいだ!! 許せん赤座!!
そう思っていたら、赤座が一輝らの前に登場。
どうやら、今回の一件で査問会が開かれるらしい。大事にして、一輝に責任をとらせたいという思惑が透けて見えます。
そして、ここからは雰囲気がガラリと変わり、ほぼモノクロの描写にて物語が進んでいきます。
この映像だけでも先に重苦しい出来事が待っていることが感じ取れます。
そして、徐々に瞳から力を失っていく一輝を見ているのがつらいです。
一方のステラはというと、その出来事以降、方々で陰口を言われる毎日を送っていました。
まぁ色事に興味津々なお年頃ですから、同じ部屋で暮らしていた二人のことが気になることもあるでしょうが、それにしても試合で勝利をしたとき、さらにその後もよくもまぁ長々とその話題について話していられるな、と少し感心してしまいました。
一輝が桐原にズタボロにされたときの大合唱と言い、今回のことと言い、やっぱりこの学園の生徒たちは頭がおかしい。
そんな中でもしっかりと声に出して、ステラの勝利を喜ぶ黒鉄塾一期生のモブ。
君のその姿勢に感動した!!
その後、一輝の様子を伝え聞くステラですが、自分に責任があると感じる彼女はつい「一輝と別れたほうがいいのかな…」と弱音を吐いてしまいます。
それにブチ切れる珠雫。
その際、今一度一輝の言葉を思い出したステラは、一輝を信じて自分の代わりとして髪を一束送ります。
それを受け取った一輝も再び瞳に力が戻ります。
そして、全ての決着をつけるために、赤座ではなく父親に会うことを決断。
そこへ理事長からの援護もあり、直接父親と話し合える機会が設けられます。
父との再会!しかし、黒鉄厳が一輝に望んだのは「何もしない」ことだった…
そこで父親から発せられた言葉は、意外にも勝ち進んでいた一輝を褒めるものでした。
それを聞いた一輝は、父親に認めてもらいたいという一心でここまで強くなってきたのだ、という自分に気づきます。それが自分の強さの源だったのだと。
「七星剣舞祭で優勝した時は僕を認めてほしい」
一輝は勇気を振り絞ってそう口にします。そのときの一輝は僅かな期待があったのでしょう……少し嬉しそうです。
しかし、次に父親から言われたことは、そんな一輝をどん底へと突き落とすものでした。
私はちゃんとお前を認めている。だが、才能のない人間に技術を教え込んだところで、教える側にも教えられる側にも無益。いや、無益で済むならまだいい。最悪なのは、半端な力で半端に結果を出すこと……今のお前のように。
父親は、力のない一輝が結果を出すほど、非力な人間達が不毛な思い上がりをし、それが組織に軋轢を生むことを危惧していました。
だから、一輝に望むことはただ一つ。
何もできないお前は何もするな。
つい先ほど、自分が望んでいたことを知った一輝に、これほど辛い言葉はなかったでしょう。
一輝がこのまま闇堕ちルートに突っ走っても、僕は許す!!
そして、ここまで言い切れる父親が凄い。というか、こいつは一輝の父親なんかじゃない。
才能がない人間が努力でここまで昇ってこられたのも一つの才能なんじゃないの?(まぁここでの才能は魔力量に比しているんでしょうが)
組織に軋轢を生むから何もするなって、一輝のことなんか眼中になく、組織を大事にすることしか脳のないこの男に父を名乗る資格はない。
しかも、軋轢が生まれる心配ばかりする組織なんて、そのうち淘汰されるでしょう?
だって、そこに新しいタイプの人間が生まれることはないんですから。
一輝という才能に乏しい者が芽を出すってことは、これまで魔力量が少ない非力な者たちも鍛え方によっては並かそれ以上のブレイザーになれる可能性があるということ。
それは全体の底上げにつながる喜ばしいことじゃないのか?
切磋琢磨することで、組織はより強く洗練されていくのではないのか?
しかし、この厳からは現状こそ最良という空気が感じられます。その現状も、随分、腐っていると思いますけどね。
そして、絶望に突き落とされた一輝の次なる対戦相手は、自分の根源を見つめるきっかけともなった生徒会長・東堂刀華。
赤座もこの対戦は、ほぼ100%刀華が勝つと信じているため、もし一輝が刀華に勝てば査問は終了すると約束します。
で当然、一輝が負けた場合は、魔導騎士になることを諦めることが条件として提示します。
一輝はそれに特に反論することもなく、すんなり承諾し、ここで今週は終了。
まとめ
最終回がめちゃくちゃ気になるぅー!!!
なんぞこれ? 最後の最後に凄い盛り上がりを見せてくれる「落第騎士の英雄譚」最高!!
ちゃんと主人公を絶望の淵まで落としきるところが素晴らしい!!
誰か! 一輝の闇堕ちルートの二次小説はよ!!
というか、これちゃんと刀華に勝てるんですよね(勝つという体で話してますが)?
すっごい先が知りたい!! 多分、ネットで検索したら、すぐにその後の展開を知ることができるでしょうが、絶対にしない!!
このモヤモヤとハラハラをあと一週間楽しんでいこうと思います。
このアニメを最後まで追いかけていてよかった。ありがとう、学園都市アスタリスク。
この2つの内容が似すぎという話題がなかったら、僕はこの作品をスルーしていた可能性もあったので、感謝の言葉しかありません。
本当にありがとう!!!
最後に今週のステラさんを紹介して終わります。
幸せそうなステラの寝顔。この光景がまた見られることを願っています。
どういう決着がつくのか、今からワクワクが止まりません!!