依頼者様より、オリジナルアイコンの公開を許可していただいたのでご紹介。
オリジナルは版権ものと違って、イメージをイチから練っていくのでそこに面白さと難しさがあるなと実感しました。
とにかく、イメージを固めていく上で予想以上に時間がかかってしまい、(他の依頼が重なっていたのもありますが)1か月近く待たせてしまうことになってしまいました。
他の作業と並行させてやろうとすると、どうもうまく意識を切り替えることができず、そこを切り替えるのが一番苦労した点かもしれません。
主題は猫と競泳
依頼者様は猫が好きであり、競泳もやっているとのことだったので、その二つが感じられるようなアイコンを作ってほしいと依頼を受けました。
で、最初に思いついたラフがこちらです(猫のいびつさは目をつぶって下さい(笑))。
周りは競泳の激しさが感じられる波しぶき、競い合うという意味から上に王冠と中央に数字、オリーブの葉は勝者が載せるものとして浮かんだのであしらいました。
波しぶきと王冠の間には、プールでよく見かける旗も左右に。
この旗は背泳ぎ用標識と言って、壁から5m、水面から高さ1,8mの場所に設置して、選手がターンするときの目印となるものだそうです。
僕は今回気になって調べるまで知りませんでした。
確かに考えてみれば、他の泳ぎ方と違って、背泳ぎは壁までの距離を測る術がありませんから、何の目印もなければそのまま壁と激突する可能性も高いですもんね。
そして、ここから依頼者様と意見を交換し合って、最終的なイメージを詰めていきます。
頂いた意見としては、猫を中心大きく入れてほしいとのことだったので、その意見を参考にして新たに描きなおし。
ズームしたバージョンと全体像のバージョンです。
そして前者を選択されたので、それに手直しを加えて仕上げていきます。
完成品
こちらが完成品となります。
この仕上げる段階になると、やることは手を動かすことだけになるので早かったです。
やはり、一番時間がかかるのはアイディアを形にしていくところでした。
まとめ
自分の好きな物を好きなように描いていくというのも、それはそれで楽しいことですが、自分以外の誰かが思い描くものをイラストにしていくのも、大きな達成感があって楽しいです。
もちろん、楽しいだけでなく大変な部分もありますが、その苦労がある分、完成したときにより大きな喜びが味わえます。
また依頼内容は様々なので、自分の好きなように描いているときなら、描く機会のないようなものも描くことがあり、とても勉強になりました。
あとはキレイに仕上がると、とても嬉しい(笑)
これからはもう少し早いスピードで作品が仕上がるよう努力したいです。

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