第10話は水使いの珠雫VS雷使いの刀華(生徒会長)の戦闘回でした。
学内最強と言われる相手に勝って、兄である一輝に認めてもらいたいと強く願う珠雫。
その姿がとても印象的でした。
そして、本格的な戦闘シーンも美しかったですね。バリエーション豊富な多彩な攻めは、「深海の魔女(ローレライ)」の名に相応しいものでした。
しかし、その相手となった生徒会長の東堂刀華の実力も凄まじいものがありました。
やっぱり雷は最強やったんや!(雷好きの僕歓喜!&いきなりのネタバレ!)
このまま行けば、いずれ一輝とぶつかるでしょうし、そのとき一輝が刀華をどう攻略するのかも気になるところ。
では、感想をどうぞ。
珠雫と一輝の幼少期(回想)
幼い頃から類まれなる実力を発揮していた珠雫。
そんな彼女を黒鉄家は、宝物のように扱っていました。
珠雫のわがままは全て許され、例え黒でも珠雫が白といえば白に覆るというそんな状況。
珠雫の後ろに黒鉄家を見る大人は、珠雫が悪い場面であっても、その事実を簡単に歪めてしまいます。そして、そんな大人に逆らうことができない子供も、下げたくない頭を無理やりに下げられさせます。
そんな人間達を嫌悪し、自分もまたその人間であることに絶望する珠雫。
しかし、そんな珠雫を唯一本気で怒ってくれたのが一輝でした。
珠雫の行いをはっきりと「間違っている」と指摘する一輝。周りの大人がそんな一輝を力(暴力)で抑え込もうとしますが、それに屈することはありませんでした。
(ロリ珠雫…可愛い)
珠雫はそこに希望を見たのかもしれませんね。だから、孤独な一輝にどこまでも寄り添いたいと、守りたいと思ったのでしょう。
そして、珠雫をしっかりと叱った一輝が凄い。もうこのときから確固たる意志の強さを見せ始めています。
そして、この出来事によって、珠雫は一輝のことを急速に意識するようになったというわけです。
珠雫と刀華の一戦を前にして、心配する一輝とステラ
珠雫が雷対策のために模擬戦を行っている中、一輝とステラ、有栖はテラスにいました。
そこでは、以前の襲撃事件のことも話題に上りますが、マスコミはデタラメの記事をでっちあげ、まともに扱ってはしませんでした。きっと黒鉄家から圧力とかあったんだろうな、と予想。
しかし、それよりも今は珠雫の一戦です。
相手は水との相性が悪いであろう雷使い。
ですが、珠雫は水の扱いにおいてはトップクラスのため、水の不純物を完全に取り除いた超純水によって、雷を通すことはない、と有栖が言います。
よって、その不利は克服できるということ。
それを聞いた一輝ですが、その顔はあまり優れることなく「あまり無理をしてほしくない」とこぼします。
そして、ステラはわざわざ模擬戦終わりの珠雫の元へ。
ステラ「べ、別にアンタの心配なんてしてないんだからねッ!」(意訳)
いつもは言い合ってばかりの二人ですが、なんだかんだで仲のいいところ大好きです。
ところで、有栖さんはなぜ女子のシャワー室に入ることが許されているのか!?
心が乙女だからか!!
別に入るなと言いたいわけじゃないんですが、「一体どこから出て来たんだ?」と思えるほど普通にそこにいたので驚いただけです。ツッコミを入れずにはいられない。
そして、それを当然のように受け入れている珠雫!
珠雫、貴方今裸なのよ! 恥じらいはどうしたの!!
その後、2人は外へと移動。
ステラから一輝が心配していると聞いた珠雫は、有栖に不満をこぼします。
珠雫が貪欲に強さを求めるのは、孤独に自分の道を歩み続ける一輝の横に並び、パートナーとして見てもらいたいから。
そのために、次の一戦は勝利で飾り、それを証明すると意気込みます。
深海の魔女VS雷切。華麗なる技の応酬
そして、いよいよトップクラスの試合の始まりです。
もう刀を顕現させるシーンからカッコいい!!
水らしく柔らかく美しいです。
雷は激しく!!
桐原とは違うのだよ!桐原とは!!
最初からワクワクしっぱなしでした。
まぁ刀を呼び出すときの掛け声は「あれ? ブリーチかな?」と思わないでもなかったですが(笑)(これは「ブリーチ」の始解卍解がカッコよすぎたのがいけない!! ちなみに僕は花天狂骨が好き)
そして、戦いは珠雫のロングレンジ(遠距離)からの水と氷による攻めと刀華と雷撃の応酬となります。
珠雫としては、刀華の間合いに入らないで勝負を決める心算ですが、
刀華の強引な力押しに、超純水の生成が遅れ気味となり、自然と戦いは劣勢に。
しかし、やられっぱなしというわけでもない珠雫。
相手を深く読み、その先に罠をはる。
そして、拘束し身動きがとれないところに強烈な一撃を叩きこみます。
しかし、それすらもいとも簡単に破る刀華。さすが学内最強は伊達ではありません。
この攻防で、一輝らは珠雫と刀華を「互角」と見ますが、その互角とはロングレンジでのやり合いでは、という意味合いでした。
つまり、刀華は相手の得意な距離で互角に渡り合うほどの実力と言えます。
そして、この距離が詰められたら、今度は刀華の独壇場となる。それが分かっている珠雫は何とかこの距離を保とうとします。
珠雫の全身全霊をこめた一撃!それでも届かない最強の壁
しかし、ここで刀華は古武術の抜き足を利用して、一瞬にてその距離を詰めてきます。
それに対応できない珠雫は何が起きたのか把握できず、紙一重で防ぐのがやっとという状況に追い込まれてしまいます。
そんな展開に、周囲は疑問を抱きますが、それを西京先生が実演して説明。
実験台はステラ!! ステラは揉まれてしまった!!
そして、それを引き継ぐ形で始まる一輝の講義(笑)
お前ら、せめて視線は試合の方へと向けておけッ!!
珠雫が一生懸命戦ってるだろうがああっぁあ!!
正直、このシーンは笑ってしまいました。だって、皆が一輝に注目してるんですよ?試合を見て(笑)
あと一応、その抜き足についての一輝の説明。
人間は見聞きしていることを全て理解することができない。なぜなら、脳がオーバーヒートしてしまうから。
それを利用した抜き足は、相手の無意識にもぐりこませる技。
だから、目では姿を捕えているはずなのに、脳はそれを必要のない情報と判断し、結果、反応が遅れてしまっている。かろうじて、珠雫が反応できているのは生命の危機を感知しているから。
そして、なぜその抜き足を西京先生と刀華が使えるかというと、同じ師匠から教えを受けているからとのこと(西京先生はその姿を真似てみたりとかなり憧れが強いらしい)
距離を詰められてしまえば、珠雫の勝ち目は薄いと顔をしかめる一輝。
そんな中で、大声で珠雫を応援するステラ。必死に応援しちゃうステラが可愛いです。
そして、それに心の中で悪態をつきながらも覚悟を決める珠雫。
血を吸い込んで赤色に!!(中二心をくすぐられる!)
そして、攻めに転じます!!
多重影分身のj
さらにリング全体に霧を発生させ、相手の動きを鈍らせるとともに自らの最強の一撃を叩きこもうとする珠雫。
しかし、その全てを一蹴してみせる雷切。
珠雫の全力をもってしもて、刀華を打ち破ることはできませんでした。
「刀華TUEEE!」って気持ちはありますが、珠雫がこの一戦にどれだけ賭けていたかを知っている身としてははしゃぐ気持ちにはなれません。
しかし、一輝には珠雫の思いがちゃんと届いていた
次に、珠雫が目を覚ましたのは保健室のベッドの上でした。
そこには一輝、ステラ、有栖の姿もありましたが、敗戦のショックから「一人にしてほしい」と伝える珠雫。
それを受けて一輝とステラはその場をあとにしますが、有栖はとどまります。
そんな有栖にかっとなる珠雫ですが、
有栖はそんな珠雫を優しく抱きしめます。
私は珠雫が守りたい人でも、負けたくない人でもない。だから、もう強がらなくていい。
有栖のこの言葉を聞いた珠雫は、今まで我慢していた感情が一気にあふれ出します。
もうお前ら付き合っちゃえよおおぉぉ!!
何気にこのシーンって、一輝とステラが思いを通じ合わせるところに似ていますね。
つまり、有栖は珠雫の愛する人になるということでいいですか?(どうしてもくっつけたい)
そして、一輝の方はというと、先の戦いを思い出して晴れ晴れした顔をしていました。
珠雫があそこまで強くなっていたことが嬉しかったようです。
今週のステラさん
もうこのシーンしかないでしょう!!
もみもみ……もみもみ。西京先生はこの大きさにあやかりたいらしい。
そして、何が驚きかって、後ろの男子たちがこのシーンに全く興味を示していないことですよ!!
むしろ、女の子(左後ろ)の方が興味を示しているという……
男どもは真面目かッ!!
僕がこの場面に遭遇していたら、視線を向けずにはいられなかったでしょう!
まとめ
負けてしまった珠雫ですが、一輝にはちゃんと認めてもらえたようでよかったですね。
それにしても、刀華の強さが半端じゃありませんでした。さすが雷使い!!(雷、最高!)
しかし、ここでめでたしめでたしとはいきません。
一輝を襲わせた人物が再登場。
しかも、彼は一輝と珠雫の父親とも通じていました。つまり、これは黒鉄家の意向で動いていたということ。
前回の珠雫が父に言い放った「うそつきです!」という言葉は、事実でした。
本来なら味方であるはずの身内が敵とか…人生ハードモード、いやルナティックモード。
こんな中で育った一輝があんなに真っ直ぐ育つとか奇跡ですね。
次回はまたもやこの小太りが暗躍しそうで、今からハラハラしています。

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