忍野扇とは一体何者なのか。
なぜ阿良々木は扇相手だとこうもペラペラと事情を話してしまうのか。
なぜ扇は阿良々木にあれだけ固執するのか。
その理由がわからないので不気味です。
あと羽川の登場が多かったのは嬉しいですが、扇がその羽川を煽りまくるところとか、こっちまでドキドキしました。
老倉のお見舞い
羽川と阿良々木は、学校を休んでいる老倉のお見舞いに向かいます。
なぜなら、老倉と戦場ヶ原はあの対決以来、学校を休んでおり、そこへ羽川からお見舞いにいくことを提案されたからです。
本当は羽川は戦場ヶ原、阿良々木が老倉のお見舞いに行く予定だったのですが、不穏な空気を感じた羽川が阿良々木と同行することに。これはまたあとで語ります。
その道中、羽川の会話からは扇の存在を危惧していることがありありと感じられますが、一方の阿良々木は危険視しておらず、二人の話はうまくかみ合いません。
羽川はそれを「まるで阿良々木君がわざと論点をはずしているみたい」と評します。
さらに、よく分からない者……よくない者に目を付けられた阿良々木を羽川は「守り切れるかわからない」と不安げに告げます。
羽川がそれほどの相手だという忍野扇。ますます不気味に感じてしまいます。
そして、本当の受難はこれからかもと意味深な言葉を述べる羽川。
忍野扇と羽川翼
それから話は少し戻って、お見舞いへ行こうとした阿良々木が、学校を出たところにシーンが飛びます。
そこに待ち構えていたかのように扇が現れます。
阿良々木は扇を見つけて「帰りなのか?」と尋ねますが、扇は「(あなたと)待ち合わせをしていた」と述べます。
しかし、待ち合わせをしていたなら、さすがの阿良々木でも覚えているはずですが、話はそのまま進んでいきます。
その後、なぁなぁで扇の転校祝いを祝わされそうになる阿良々木ですが、今日は老倉の見舞いに行くので無理です。
その事を伝える際、またペラペラと余計なことを口走ってしまう阿良々木。
それに気づいた阿良々木は口を閉じますが、
(このシーン、扇の指に色気が感じられました)
扇はそれをいとも簡単に開いてしまうわけです。
そんな阿良々木の口を「チャックというより、マジックテープみたいですね」と扇は言います。これは、その程度簡単に開かせることができると言いたかったんでしょうか。
そして、まさにその通り、阿良々木は結局その経緯について話してしまいます。
それを聞いた扇は、「一人暮らしの女性のところへ恋人もちの男子が単身で行くのはどうか」と疑問を呈して、さらに一つの提案をします。
だから、私が付いていきましょうと。
そのメリットを提示された阿良々木は、あれよあれよとそのまま丸め込まれます。
しかし、そこへかなり急いで戻って来た?(あるいは向かってきた)羽川が待ったをかけます。かなり急いできたのか、息を切らしての登場です。
そこで羽川の意見を聞いて考えを変えた阿良々木は、扇の同行を断ろうとしますが、それでもぐいぐい迫っていきます。
そんな扇を見る羽川。
いつもは天使のような羽川が怖い(笑)
これはそれだけ扇という存在を警戒しているからでしょう。
そして、そこから女同士のバトルが勃発!!
そのバトルを見守ることしかできない阿良々木は、だんだんと体がぐにょぐにょに(笑)
まるで恋人に浮気現場を目撃され、修羅場を迎えたかと思わせられるほどの緊張感。
これに口を挟むことは無理ですね。しかも、この2人は圧倒的に弁がたちますから、突っ込んでいった瞬間に打ちのめされそうです。
そして、阿良々木を脇に置いて、想像通りの壮絶な舌戦が開始されます。それはもう聞いているこちらの胃が痛くなるような攻防でした。
しかも扇は羽川に対して一歩も引きません。それどころかガンガン煽ります。
おじさん(忍野)から羽川のことを天才だと聞いていた扇。
「その天才性も発揮されてなければ無意味ですね。実際そのとき(ピンチのとき)阿良々木先輩の傍にいたのは私なわけですし。おじさんも怖がったというあなたの天才性……ええ、だけれど、そういう視点から見れば、聞いていたほどでもありませんねぇ」
かつて、これほどまでに羽川を真向から煽れる人間はいただろうか。いやいない。
怖いです、忍野扇。お前は一体何者なんだ。
そんな扇はさらに言葉を続けます。
「私の聞いていた羽川翼ならば、阿良々木先輩の危機に際して、そこにいないなんてことはなかったでしょうから。うまくやったというのは全盛期ならばという意味ではないんですかねぇ」
つまり、羽川は既に全盛が通り過ぎたんだから、大したことないと言いたいんですね。うわーお、強烈ー。
それに対して阿良々木がたまらず口を挟み、「羽川の何を知っているんだ」と問いかけますが、そこで扇が答えのは、これまでも何度か聞いたことのある台詞。
私は何も知りませんよ。あなたが知っているんです、阿良々木先輩。羽川先輩の過去と現在…そして未来についてはね。
何度も登場しているので重要な台詞なんでしょうが、今のところ、これがどういう意味なのかさっぱりです。
阿良々木が知っているという羽川の過去と現在についてならまだわかりますが、その未来とはどういうことなのか。モヤモヤします。
しかし、阿良々木に口を挟まれたところで扇は矛を収め、羽川が戦場ヶ原の家へ行くことを促します。
ここで、羽川は「戦場ヶ原先輩の家の方が遠そう」という扇の言葉にひっかかりを覚えています。
このセリフって、戦場ヶ原と老倉の家と学校までの距離を知らないと判断できないことですよね。またはどちらかの距離を知っている場合ですか……
では、なぜ扇はそんなことを知っているのか。
もしかして、扇は老倉のことも阿良々木のことも、そのほかのことも全部知っていたり……そして、自ら阿良々木の案内役を演じることでその雰囲気を楽しんでいるとか。
それは僕たちが小説を読んで、その場面場面を楽しむかのように、扇も神視点に立ちながらも一登場人物として阿良々木暦の物語を楽しんでいるとか。
まぁどこまでいっても想像でしかないので、早く続きが知りたいですね。
さらに扇はどうあっても阿良々木に付いていきたいようで、形はどうあれ最終的に阿良々木と行動を共にとろうとします。
困っている阿良々木を助けたいという扇。ここで忍野メメと忍野扇のスタンスの違いが明白となります。
メメは「人は一人で勝手に助かる」ですが、扇は「鶴の恩返しのように、過剰と思われるくらいの恩を返す(つまり手助けをする)」というもの。
扇が言うには、転校したてだった自分に親切にしてくれた阿良々木に恩を返したいとのことですが、本当にそれだけなのかどうかわかりません。
それにどちらかというと、(見た目で判断して悪いですが)扇も恩返しやら人助けを積極的に行う人間には見えません。これがただ面白そうだから、とかの理由のほうがよほどしっくりきます。
それを聞いた羽川は予定を変更して、阿良々木に同行することを提案。
しかし、扇はそれをやんわりと拒否します。本当にどうしてここまで執着するのか。
そして、最終的にどちらを選ぶかは阿良々木が決断することに。
阿良々木、女の戦いに巻き込まれる!
片や美少女優等生、片やミステリアス度100%な美少女。そのどちらか好きな方を選べる阿良々木が羨ましい!
……嘘です、ごめんなさい。
こんな気まずい二択を選ばされるなんて嫌です。でも、僕なら迷わず羽川を選びます。なぜなら彼女が一番大好きだから!!
まぁ、僕の意見はさておき、2人はそれぞれ自分を連れて行ったときのメリットを提示します。
自分を連れて行けば、そこにどんな謎があれ一つの解決方法を提示するという扇。
一方、おっぱいをさわらしてあげるという羽川。
勝者、羽川!! 圧倒的勝利!!(審判:僕)
そして、バックのピンクな照明がなんかいけない妄想を加速させます!
しかし、この言葉には落とし穴があります。
それは「誰の」おっぱいかを明言していません。つまり、おっさんの胸であっても成立してしまいます。いや、この場合だと一番可能性が高いのは戦場ヶ原の胸でしょう。阿良々木の恋人でもありますし、ツンツンからデレデレになっている戦場ヶ原ならワンチャンあります。
しかし、僕は羽川がそんな姑息な真似をせず、正々堂々とそのおっぱ(ry
結局、阿良々木も冒頭で出ていた通り羽川を選んでおり、その理由(疑わしいですが)は羽川の胸部に魅力を感じたから選んだわけではなく、羽川にあそこまで言わせた現状にただならぬものを感じたから、と言っています。
嘘だ!! 男らしくないぞ、阿良々木!!
男なら、こんな魅力的な提案されて乗らない奴なんていないだろ!!
と言いたいところですが、理由の後半は納得せざるを得ません。なんせあれだけ羽川が必死になるんですから。
その後、老倉の家に向かう阿良々木と羽川。これが冒頭につながっています。
そして、老倉の住む家(団地)に着いた羽川は先に老倉と対面し、阿良々木にあられもない姿を見せないよう配慮しますが、その説得空しく老倉はパジャマ姿で出迎えようとします。
阿良々木が絡むとどこまでも意固地になってしまう老倉。こうして書くとなんかかわいい感じがしますね。
結果、羽川は老倉を着替えさせることを諦め、先に阿良々木にそのことを伝えます。
それに対して、この状況でパジャマ姿にはうかれないという阿良々木。
羽川はそんな阿良々木に不審な目を向けるのでした。
羽川のじと目が最高に可愛いです!!
まとめ
扇ちゃん怖いなー怖いなーと思いながら見てましたが、最後は羽川のおっぱいに全てを持っていかれました。
なんか前回もこんな感想で締めくくったような気がしますが、仕方ありません。全ては羽川のせいです。でもかわいいから許します。
でも、本当に忍野扇ってなんなんでしょう。羽川は「よくないもの」なんて評価を下してましたし、凄く気になります。
次回は羽川を交えて老倉との会話ですかね。
これで阿良々木との仲が修復とまではいかずとも、なんらかのいい方向へ進展してくれると嬉しいです。
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