1話で老倉の過去が語られ、今回その老倉と再会を果たす阿良々木。
時間の経過が何らかの変化をもたらしているかと楽観していましたが、事態はより悪化していました。
阿良々木を前にして「嫌い」を連呼する老倉。
ここまで嫌悪の感情をむき出しにされたら対面しているのもきついです。
再会
羽川が色々と気を遣ってくれる中、阿良々木は「自分で何とかする」と言い、老倉の待つ教室へと足を踏み入れます。
しかし、羽川の話を聞いたあとに実際本人の姿を見ると緊張する模様。
お茶らけた感じで老倉への接触を試みる阿良々木。というか、よくこの態度で自分を嫌っていた人間に向かっていけるなと逆に感心しました。
もし2年越しに会った嫌っていた人間がこんな風に接して来たら、もうほとんど何とも思ってなかったとしても、これをきっかけに再びイラッとしそう(笑)
さらに、そのあとの棒読みっぽい言葉とか「絶対逆効果だからー!」とのっけからハラハラしまくりです。
そして、「きっと(僕のことを)忘れっちゃってるだろうな」と心にもない台詞を口にする阿良々木。これは阿良々木のできれば忘れていてほしいって願望が混じってるんですかね。
まぁ羽川から既に聞いた通り、そんなことあり得ないんですが……
それを受けての老倉の言葉。
「覚えているわよ……もちろん」
これをあの震える声で絞り出す感じがやばかったです。井上麻里奈さん、さすがっす!! まじで怖かったっす!!
もういいんだ。阿良々木、お前はよく頑張った。この辺りで一旦撤退し、作戦を練り直しておいたほうがいい。むしろ、お前は今後この老倉…いや老倉さんに関わらないほうがいい気がする。
この声聞いた瞬間、ここまで考えました。老倉さん、ヒロインなんですよね? 初期の戦場ヶ原以上に怖いんですけど……やっぱり阿良々木に向けられる感情がこちらにまでありありと感じられるからでしょうか。
その後、何かと数学を絡めて阿良々木を責める老倉。
数学できたら彼女ができるとか僕初耳だぞ!! なんでもっと早く教えてくれないんだ!! そしたらもっと数学と向き合ったのに!!
徐々にヒートアップしていく老倉。
「自分がどうして幸せなのか考えようともしない奴が嫌い」
「お前みたいな奴がいつまでも幅を利かしているから、私がいつまでも救われないんだ」
「覚えているの? 中学1年生のときの下駄箱の中身を」
「自分が何でできているのか知らない」
印象に残った言葉と言えば、このへんでしょうか。
阿良々木もそんな老倉をなだめようとしますが、全く効果なし。それどころか、火に油をそそぐ結果となってしまいます。
3つ目の台詞を聞くに、老倉と阿良々木はもっと前から親交があったってことでしょうか?
いずれにせよ、冒頭で阿良々木と忍野扇(以下、扇)が中学校を訪れていたのはこれが理由なんですね。
主人公を傷つけるのが物語ヒロインのスタイル
そして、怒りが頂点に達した老倉を落ち着かせようと阿良々木が彼女の肩に手を置いた瞬間。
あひぃ!
もうこの物語に出ているヒロイン達は、ことごとく阿良々木を傷つけずにはいられないんでしょうね。でも、文房具で阿良々木を傷つけるなんてまるで戦場ヶ原みたい……なんて思ってたら
初代・文房具で阿良々木を傷つけた本人が登場。初代VS二代目の激突。
もうこの空間では羽川だけが癒し。「ぶっ殺す」宣言する戦場ヶ原を何とか止めようとするその姿にキュンときました。
しかし、その努力空しくずるずる引きずられる羽川。可愛過ぎ(無駄に羽川の可愛さを宣伝していく)。
そんな羽川を無視して老倉へと迫る戦場ヶ原。
それを黙って見ていた老倉は、戦場ヶ原が阿良々木の恋人だと知り、「堕ちたものね」と吐き捨てます。まぁ、老倉からしたら阿良々木はこの世で最も許しがたい人間ですから、そんな人間と付き合ってる戦場ヶ原はダメダメってことなんでしょう。
しかし、そんな風に言われても戦場ヶ原は足を止め、「(老倉は)大したことなかったわ」と冷静に切り返します。
さらに「昔世話をやいてやったのに」と言い出した老倉に、
「自分より下の人には優しかったもの…」
とバッサリ。これに老倉は言い返しませんでしたが、図星なんでしょうか。
ならば、数学至上主義な老倉にとって、阿良々木は自分の上にいる人間だから冷たかった?
もしくは、阿良々木が数学ができるようになったきっかけみたいなものは、中学時代の老倉と関係があって、当時阿良々木より数学ができた老倉が教えてあげていたとか?
そのときは阿良々木が老倉より数学ができない(下の人間)だったのに、高校に入ってからの成績で抜かれてしまい、さらにその中学時代のことを忘れてしまっていた阿良々木に腹が立ったとか?
受験に向けて、勉強を教えている戦場ヶ原にも、「そいつ(阿良々木)は何をしてやったって感謝なんかしないんだから」と老倉も言ってますし。
そして、「見返りを求めない」という戦場ヶ原の言葉に、カッとなった老倉は思わず手がでます。
平手打ち。
そのお返しとして戦場ヶ原も手がでます。
グーパンチ。
やられたら倍返しだッ!!
というか、倍どころか10倍返しだ、これ!!
きっと戦場ヶ原はカウンタースキル持ちに違いない。
気を失う老倉とそれを追うように気絶する戦場ヶ原。「戦場ヶ原のこれは演技か?」と思った僕は悪くないはず。
この事態を収拾するのは羽川なんだろうな。先生から事情聞かれたり、クラスメイトから事情聞かれたり、大変そう。手伝ってあげたい。
「始まり」を知るために
そして、話は冒頭の中学校を訪れるシーンに戻ります。
加えて、扇がなぜ阿良々木と一緒にいるのかの説明もされます。
その説明中にはされまた映像。不気味なうえに、謎の猫推し。しかも猫の顔はどれも見えません。でもなんかクセになる感じ。
OPもトリックアートのようなものでしたし、錯覚とかがテーマでしょうか。
その後、下駄箱に入っていた地図の座標へ向かうんですが、その前に千石撫子の下駄箱が映されました。扇もこれを見ていたようですし、この物語に関係してくるかもしれませんね。
そして、二人が向かった先にあったのは廃屋。門構えや外観を見るに、廃屋になる前はかなり豪勢な屋敷だった模様。
ここで昔の阿良々木はある女の子と待ち合わせをしていたという。
なんとなく、なんとなーく老倉に見えないこともないです。
その女の子が座っている前にある机を使っていたと語る阿良々木。
やっぱりここで老倉と勉強していたということではないでしょうか。
次回はここであった出来事について話す…といったところで2話終了です。
まとめ
先が気になる展開が続いて、今作もいい感じですね。
扇の存在も謎めいていますし、老倉との過去など知りたいことがたくさん出てきます。
次回も楽しみです。