この世界へとやって来たときから、全NPCのステータスを頭に入れていたというアインズ。
その中でもシャルティアのステータスについては1,2位を争う程詳しいと豪語します。
つまり、これまでシャルティアが見せて来た奥の手すらも、アインズは知っていた上で知らないフリを装っていたということ。
PVP(プレイヤー対プレイヤー)の戦いにおいては虚実を織り交ぜるのが基本。
それを知らなかったシャルティアは、アインズの虚偽を真実だと思い込み、ただその掌で踊っていただけでした。
アインズの目的はスキル等を使い果たしたシャルティアとの近接戦闘。全てはその布石だったのです。
踊らされたシャルティア
そして、激情したシャルティアは一直線にアインズへと攻撃を仕掛けます。
しかし、その攻撃はいつの間にか纏っていた鎧に弾かれます。
その鎧は、至高の41人の1人である「たっち・みー(純銀の聖騎士)」のもの。彼はギルド内でも最強であり、ゲーム内でも3本の指に数えられる実力者です。
さらに、その攻撃の隙をついたアインズの手には武御雷・八式。これは「武人武御雷(コキュートスの制作者)」のもの。
鎧は魔法によって装備可能とし、剣は例の木札を使って利用できているようです。
武御雷・八式でシャルティアの左腕を粉砕したアインズは、間髪入れず天照・月読(双剣)を使用します。
こうして振るわれる武器は全てかつての仲間のもの。
それを振るうアインズはまさに無敵。「アインズ・ウール・ゴウンに敗北はない」という言葉の意味は、これを指していたわけです。
さらにシャルティアは自らの制作者であった「ぺろろんちーの」の弓を見て動揺します。なぜそれらの武器を使えるのかと。
そんなシャルティアにドヤ顔でアインズはこう言います。
「課金アイテムだ!!」
これは誇らしげにいう言葉なのだろうか。イマイチ締まらない気がしますが、その利便性は今まで見て来た通りです。
一体、これはいくらしたんだろう……またボーナス突っ込んで手に入れたのか。非常に気になります。
その弓の一撃は魔法でしか防御できないとシャルティアは知っています。
しかし、そのためのMPは既にきれ、奥の手であったスキルも使用済み。ここでようやく詰みの状態であることを悟らされます。
約束された勝利
次に何を繰り出してくるかを予想できないシャルティアは、攻撃に出るしかありません。
しかし、無情にも残された時間はほぼゼロでした。
この戦いが始まる前からセットされていたぶくぶく茶釜の時計。そこから気の抜ける時間のお知らせが聞こえてきます。
これはアインズの超位魔法の準備が整ったことを知らせるもの。
ここで思い出してもらいたいのが、前回の超位魔法ではシャルティアのHPを削り切ることができなかったことです。
ならば……一撃で倒せる状態にさせればいい。それがアインズの作戦でした。
ここで謎だったのが、超位魔法≪フォールンダウン(失墜する天空)≫を発動する前に握っていた瓶?のようなもの。あれって、僕は勝手にMP回復薬かなと考えたのですが合っているのかどうか。
(追記:瓶は砂時計であり、課金アイテムの一種。その効力は超位魔法を瞬時に使用できるというものです。)
あとそのアイテムをシャルティアが破壊しようとした瞬間に現れたこれ。
なにこれ。一瞬だったけどこっちもびっくりしました。
しかし、これのおかげで時間が稼げ、アイテムの使用と技の発動が叶いました。
塵となっていくシャルティア。その消えゆく最中に、アインズこそ最強の御方であると認識します。
その勝負を見届けていたアウラたち。よく見ると、その際にアウラが何かを吸い込んでいるんですよね。
そして、その行動に疑問をもつマーレ。
あの背後霊的なものはアウラの仕業だったのでしょうか。
(追記:やはりアウラの仕業でした。アインズがシャルティアを倒すのに躊躇した隙をアウラが手助けしたようです。そして、それに気づいたシャルティアは消滅する際「ちび……」とつぶやきました)
シャルティアの復活
ナザリックへと帰還したアインズは、すぐさまシャルティアの復活の準備を始めます。
それに必要なのは金貨5億枚。それがアインズの掛け声ととも溶けだし、黄金の液体がやがてシャルティアを形作っていきます。
こうして目覚めたシャルティアですが、精神支配をうける少し前からの記憶を失っており、結局アインズがその犯人を知ることはできませんでした。
シャルティアをこんな目に遭わせてしまったことを自らの失態だと認めるアインズ。
しかし、シャルティアはそれを否定し、ここぞとばかりに抱き付きます。
このシャルティア可愛過ぎるでしょ。アインズにもし沈静のスキルがなかったら大変なことになってたはず。
アルベドもアウラも、プレアデスの面々も可愛いし、アインズ様マジハーレム。それも沈静のせいで色々感じられないんでしょうけど。
可哀そうなような……そうでもないような……
その後、アインズから「他に異常がないか」と聞かれたシャルティアのとった行動は、
胸がなくなったというボケ。いやそもそもそこにはほとんど何もなか(ry
そんなボケなのか、本気なのかわからないリアクションをみせるシャルティアに、それまで冷静だったデミウルゴスもブチ切れ寸前に。
事が事だっただけに、守護者としては思うこともあるんでしょうね。そして、守護者たちから説教をされるシャルティア。
その様子を眺めるアインズは、そこに昔の仲間たちの面影を見ます。思わず手をのばすアインズですが、それはただの幻。
行き場をなくした手。それをとったのはアルベドでした。
一人は寂しいもの。しかし、今は私達がついていますといっているかのようでした。
物語は再び動き出す
ワールドアイテムを使用した正体不明の相手。それの囮としてセバスは行動させると告げるアインズ。
そして、いずれぶつかったときに借りは返すと自らに誓います。
また、シャルティアとの戦闘跡地はそのまま放置し、魔封じの水晶が暴走したという嘘を流すようです。誰も知る事ができない状況のため、その嘘もまた真実となりえます。
さらに言えば、あれだけの大規模な破壊を見た者はそこで起きた戦闘の激しさを勝手に想像して、結果そこから無事生還したモモンを畏れ敬うことになります。
それから、シャルティアの一件を踏まえてナザリックの強化計画を実行へと移します。
その一環としてアンデッドの軍勢を作成するのですが、そのために必要な材料に、最近発見されたリザードマンを使用してはと提案するアルベド。
一方で、撤退を強いられた六色聖典はその原因となった吸血鬼に警戒感を強め、さらにその先として、吸血鬼を打倒した者がいた場合を想定します。のちのモモンがこれにあたるわけですね。
また、モモンらが救い出したンフィーレアは祖母とともカルネ村へ。
いつの間にかしっかりとした壁ができており、その周囲にはゴブリン。
セバスらが滞在しているリ・エスティーゼ王国では、ガゼフと落ちぶれたブレインが再会。
そして、最後に吸血鬼を打倒したとされるモモンは、計画通りにアダマンタイトのプレートを入手し、舞台はリザードマンの村落へと移ります。
二期を期待させる終わり方
これらの先を予感させる終わり方は、多くの視聴者に二期を期待させるものだったと思います。かくいう僕もその一人です。
アニメも書籍版で言えば3巻が終わったところ、1クールで3巻分と考えれば、9巻まで発売されているので続編も十分に制作可能です。
最初は、「今更俺TUEEE系の内容など大丈夫なんだろうか」と心配していましたが、ふたを開けてみれば最初から最後まで充実した内容で、毎週楽しみにしているほどでした。
あとは戦闘シーンがもう少し派手になってくれれば最高です!!
リザードマン編は大規模な戦闘になるでしょうし、それが迫力あるものになっていてほしいです。
コキュートスの武人としての見せどころもあることでしょう! あとはリザードマンのラブロマンスも楽しみにしておかないと(笑)
ウェブ版で物語初のロマンスがそれだったときは衝撃を受けました。
もう2期があること前提でお話していますが、それほど楽しみにしています。
本当にあっという間の13話でした。まだ見ていないという人がいたら、ぜひおすすめしたいです。
あと何気にショートアニメの「ぷれぷれぷれあです」も大好きでした。
沈静の利かないアインズ様も最高です。そして、その場合はオーバーロードがナザリック内で完結してしまうギャグアニメになることがわかりました。
あれで1話作ってほしいほど面白い……できれば守護者との絡みも見てみたいと思いました。
それらも含めて隅から隅まで楽しめたアニメでした。
過去記事:
【オーバーロード(OVER LORD)12話感想】アインズとシャルティアの決戦。魔法カッコよすぎ!! - いつまでも夢見る少年でいたい
【オーバーロード(OVER LORD)11話感想】パンドラズアクター(CV:宮野真守)が全てを持って行った!! - いつまでも夢見る少年でいたい