漫画「宇宙兄弟」の感想・レビュー。
日々を過ごしているとどうしてもやる気が出ない日というのもある。
そんなときは「宇宙兄弟」を読んで、夢に向かってひた走る主人公の姿を見てやる気を出している。
アニメの放送は見ていないけど、前から内容の面白さについては耳にしていた。
そして、kindleでちょうど安くなっていたときに何気なく購入してみたけど、本当に面白い!
「兄は常に弟の先を行かなければならない」をモットーに生きていたが、あっという間にその弟に抜かれてしまった兄・六太。
宇宙飛行士になるという夢を兄より先に叶え、いつか一緒に宇宙へ行ける日をずっと待ち続けている弟・日比人。
そんな兄弟の物語を読んでいると自然と「自分ももっと頑張らないと!」と思えてくる。
「宇宙兄弟」のあらすじ
幼い日の六太と日々人は、ある日、夜空に浮かぶ謎の飛行体を発見し、それが月へと飛んでいくのを目撃する。
その衝撃から、日々人は月へ行くことを決意し、それを先に言われた六太は月のさらに先……火星へと行くことを決心し、互いに宇宙を目指すことを約束する。
その後、日々人は約束通りに宇宙飛行士となり、日本人初の月面探索クルーへとなる一方、六太は上司にヘッドバッドを決めて会社をクビにさせられ無職に。
それを聞きつけた日々人からのメールにより、六太はずっと前に諦めていた「宇宙飛行士」という夢をもう一度追いかけ始める!
ちょっとカッコ悪い六太がカッコいい!
日々人は宇宙飛行士になり、実力実績共に凄い男なんだけど、それに比べると六太はいまいちぱっとしない。
でも、そんな六太がもう一度夢を叶えるために、悩み苦しみながらも前へと進んでいく姿が凄くカッコいい!
日々人たちからのお節介で、JAXAの新規宇宙飛行士選抜試験の第一次審査(1225人から315人に絞られる)に合格するも、そこからさらに続いてく審査。
そして、最終的に宇宙飛行士になれるのは、たった数人。
六太はただ夢を見て邁進できるような年頃をとっくに過ぎているため、どうしても現実というものが見えてしまう。
さらに、その道筋が弟によって作られたもので、その先で失敗することにも恐れていた。
日々人の前では、「何でもできるカッコいい兄」でいたかった六太はいつしか挑戦することよりも失敗を意識するようになってしまっていたのだ。
そして、日々人と久しぶりに再会したときにも本音を吐露する。
弟よりも先を行く存在だったはずなのに、今ではその弟の名前が先に出てきて、誰も自分のことを「南波六太」とは呼んでくれない。
しかし、そんな兄を日々人は「昔みたいに張り合わないムッちゃん(六太)は、つまんねぇ」と口にする。
そのとき初めて、六太は日々人がどう思っていたのかを知る。
日々人は、ずっと六太が同じ舞台にやって来ることを信じて待っている。
昔のように六太が張り合ってくれる日を。
だから、六太の近況を聞かれたときは必ず「宇宙飛行士になるための準備をしている」と答える。
下の兄弟に先に行かれる気持ちが痛いほどわかる
僕も六太の同じような状況で、下の兄弟の方が色々としっかりしているので、この六太の気持ちが凄くよくわかってしまう。
兄はいつでも凄い存在で、弟が悩み迷っていたらすかさず助言してやる。
そんな兄になるつもりだった六太が、逆にその弟から「諦めるな」と声をかけられる。
たとえ、それが弟なりの応援だったとしても、それを成功者だから言えることだとモヤモヤして、そんな言葉をかけられる自分を情けなく感じてしまう。
この気持ち、めちゃくちゃわかる……僕は一体何をしてきたんだろうと思うときがあるし。
でも、だからこそそんな六太が、周りに支えながらも前に進んでいく姿に胸が熱くなる!!
二次審査の結果は!?先が気になる展開が続く(まとめ)
まだ読み始めたばかりだけど、ストーリーはテンポが良くてさくさく読めるし、締め方も絶妙なので1巻読んだら、すぐに次の巻が読みたくなってしまう。
これから、六太が歩む宇宙飛行士の道のりには、一体どんな困難が待ち受けているのか。また、それをどうやって乗り越えていくのか。
一度夢を諦めた男がもう一度チャレンジしていく姿は、めちゃくちゃ勇気づけられます。
あと、メインヒロインというポジションがあるのか分からないけど、同じ宇宙飛行士を目指す女医のせりかともどういう関係になっていくのか気になるところ。
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