いつまでも夢見る少年でいたい

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家に入れない近所の子どもが泣き叫ぶが、僕にはどうしようもなかった件

子どもの泣き声って本当によく通るなと最近実感した。

僕の近所には家族で住んでいるアパートなんかもあるから、時折テンションの高い意味不明の言葉が聞こえてきたりする。

子供は元気が一番。なんて思いながらも、毎日がお祭り騒ぎの家庭は大変そうだなとも思う。「イヤイヤ」からの号泣のコンボを繰り返されていると特に。

自分の子供のときを思い出しても、体調が悪くなると「死ぬ―!死ぬ―!」と残念な語彙力で家族を困らせていたから、振り返ると恥ずかしくなる。

 

で、昨日その近所の子(仮にタカシ君としよう)が、いつものように帰宅し家に入ろうしていたけど、どうやら親が不在らしく家の扉が開かなかった。(念のために言っておくけど、僕の住んでいる部屋の窓からそのアパートが見下ろせるから、作業をしていると嫌でも存在が確認できるだけ)

これが中学生くらいの子ならどこかで時間を潰そうとでも考えられるだろうが、タカシ君は小学低学年くらいだった。

その年齢にとって、家に入れなかったときの絶望は計り知れない。

タカシ君、絶叫&絶叫

タカシ君も、最初は両親が寝ていると思ったのだろう。

冷静に玄関のチャイムを鳴らし、次にノックをする。それを数回繰り返したのち、どんどん様子がおかしくなっていく。

アパートの側面に回り込んで「お母さん!」と叫ぶが反応なし。

玄関のチャイムを連打するも反応なし。

扉をランドセルで殴打するも反応なし。

考えうる全ての行動をしたうえで、タカシ君が出した答えは「家に両親はおらず、帰る場所がない」というもの。

タカシ君はきっと不安で一杯になったのだろう。そこから、近所一帯に響き渡るような声で泣き叫び出した。

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自分の体が汚れることも厭わず、地面に体を放り出して絶叫である。

当然、その一部始終を見届けてしまった僕は気にしないでいられるわけもなく、かと言って、絶叫するタカシ君を助けられるわけもないまま時間だけが過ぎていった。

僕は、ただただ絶叫するタカシ君を見守りつつ、両親のいち早い帰宅を願っていた。

 

何が事案になるかわからない

できることなら、このタカシ君に声をかけてやりたかった。

せめて意識が別の何かに向かえば、一時は絶望から逃れられると思ったから。お菓子とジュースをあげてもよかった。

しかし、昨今は何がどういう形で事案になるとも限らない。

タカシ君と僕は近所に住んでいるとはいえ、ほぼ顔を合わせたこともないただの他人だ。

 

その他人である僕がタカシ君に近づいて声をかけるのは、リスクがでかすぎるように思えた。

それに親はいつか帰ってくると予測がついた。何らかの事情で帰りが少し遅れているとかそういうことだろうと。

だから、絶叫するタカシ君を僕が無視しようと問題はない。

しかし、故意でないにしても家から閉め出されて泣き叫ぶタカシ君は、可哀そうで仕方がなかった。でも、僕にできることはない。

 

幸い、タカシ君の両親はその10~20分後に帰宅し、その姿を確認したタカシ君は相変わらず地面に横たわったまま、不平不満をぶちまけていた。

でも、無事家に入ることができたタカシ君に、僕はほっと胸をなでおろした。

 

まとめ

 マンションの隣人の顔さえ定かでない僕に、タカシ君の絶望を和らげることはできなかった。

できることなら、二度と同じことがないよう祈る。