生身で巨大兵器に挑むというストーリーはいいのに、イマイチ盛り上がりにかけます。
敵の補給基地に潜入するとかもワクワクしそうだったんだけどなー(メタルギアみたない感じで)
緊張感のない潜入
2話があまり面白くなくても、3話から一気に面白くなるかもという一縷の望みを託していましたが、全然でした。なぜなんだろう。
物語は、ゲームでいうならベリーイージーモードかそれ以上でのメタルギアソリッドを見ているような感じの基地への潜入でした。敵兵の練度が低いのは2話の様子とかでわかっていましたが、オブジェクトのメンテナンスを行う基地とか重要施設なのに、このザル警備……
無駄な兵員と時代遅れの兵器(戦闘機、戦車)も削って、全ての金をオブジェクトに突っ込んでいると、説明が入っていましたが、それにしてもひどすぎな気がします。
潜入なんだから、もうちょい緊張感があってもいいような。
クウェンサーもヘイヴィアも所かまわず大声でしゃべってるし、緊張感もへったくれもありません。これがゲームだったら止めてます。
で、まぁそこで敵オブジェクトの弱点を発見しますが、その後運悪く捕まってしまいます。
わかりやすい敵
その親玉の登場。
異端者。神々の名。火刑などなど、信心組織という名前から大体想像できていましたが、敵は宗教にどっぷりつかっているようです。
わかりやすい敵ですね。ここで主人公であるクウェンサーらに感情移入できていれば、腹が立ったりするのかもしれませんが、あまりそういう感情が湧いてきません。
まぁのちに助かるという確信があるからですが、そもそも序盤からの緊張感がないために捕まっているという絶体絶命のピンチがピンチに見えないんですよね。
だから、全く、これっぽっちもハラハラしない。
そして、オブジェクトの破壊。
オブジェクトには、大破もせずに行動不能に陥ったとき、敵に鹵獲されるのを防ぐために自爆する機能があります。その機能を逆手にとったクウェンサーの作戦。
もちろん、普段なら暴走しないようにセンサー等が仕込まれていますが、それを爆弾を仕掛けたときに取り除いており、そのせいで敵オブジェクトは自爆。
確か、1話での戦闘でベビーオブジェクトが爆発したのも自爆したからでしたっけ?
その理由を聞いていたからこそ、とれた作戦です。
この破壊方法はなるほど上手いなと思いました。
しかし、やっぱり盛り上がりません。クウェンサーの見せ場(センサーをぶっ壊すと同時にオブジェクトが爆発)も「カッコいい!!」とはならず、「ふーん」という冷めた反応になってしまいました。
「オブジェクトは絶対じゃない。人が作ったものは必ず人の手で破壊できる」という言葉も、本当ならめちゃくちゃ盛り上がったと思うんですけど……
戦場のあり方を覆した一戦
その後、クウェンサーらは基地から離脱しようとしますが、爆発にさらされながらも生き残っていた敵兵に阻まれます。
そこへ、事前にコンタクトをとっていた味方の軍が大挙として押し寄せ、戦車や戦闘機などがクウェンサーの撤退を支援。そして、クウェンサーらは見事オブジェクトに勝利し、敵の基地も抑えてしまいます。
絶対の力の存在であったオブジェクトが生身の人間に敗北した事実。これは今後の戦いに大きな影響を与えることになるでしょう。
そして、窮地から一転、華々しい勝利をつかみ取ったクウェンサーとヘイヴィアは、正統王国の首都?で叙勲されます。
生身の人間がオブジェクトを倒すなんてことあり得ないと思われていたんですから、彼らは英雄みたいなものなんでしょうね。
そのパーティでのフローレイティア。傾奇すぎじゃない?
周りは全員ドレスやタキシードなのに、彼女だけで着崩した変形着物って……貴族でもかなり力のある家なのでしょうか。
で、これどうやって胸元を支えているのか気になります!! あれかな、ワイヤーでも仕込んであるのかな?
しかし、これでも一応彼女的にはTPOは弁えているらしい。
そして、素晴らしい働きを見せた二人は今後の生活に夢を見ますが、現実はまた戦場への配属。
「ただいま、くそったれな戦場さん」と吐き捨て、3話は終了。
まとめ
全ての原因は緊張感がないからでしょう。
「この先どうなってしまうんだろう」という気持ちが一ミリも湧いてきません。だから、どんでん返しが起こっても感情に振れ幅なく感動しません。
そのせいで最初から最後まで特に起伏のないストーリーのように感じてしまいます。
「生身の人間VS超兵器」というテーマは面白いのに、すごくもったいないです。